ポジションサイズの決め方|1回のトレードで買っていい株数の計算方法
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なぜ損切りが必要なのか

株のトレードでは、どんなプロでも必ず負けることがあります。勝率100%のトレードは存在しません。重要なのは「勝つときに大きく勝ち、負けるときに小さく負ける」ことです。

損切りはそのための道具です。「この損失まで許容する」という上限をあらかじめ決めておくことで、1回の負けで致命的なダメージを受けずに済みます。

💡 プロトレーダーの考え方
優秀なトレーダーほど損切りが速いと言われます。損切りは「失敗」ではなく「リスク管理の実行」です。

損切りしないとどうなるか

具体的な数字で見てみましょう。

損切りしなかった場合の例

1,000円で100株(10万円)購入。株価が下落し始めた。

「もう少し待てば戻るかも…」と持ち続けた結果:

・−5%(950円):損失 5,000円

・−10%(900円):損失 10,000円

・−30%(700円):損失 30,000円(口座の30%消失)

⚠️ 回復に必要な上昇率
30%下落した株が元の値段に戻るには約43%の上昇が必要です。下落より回復の方がずっと難しいのです。

何%に設定すればいいか

正解はトレードスタイルによって異なりますが、デイトレ初心者には−2%〜−3%が目安としてよく使われます。

損切り幅特徴向いている人
−1〜2% 損失は小さいが、ちょっとした値動きで損切りされやすい 資金が少ない・慎重派
−3% バランスが良く初心者に使いやすい 初心者全般
−5%以上 損失が大きくなりがち。慣れてから ある程度経験がある人
💡 大切なのは「決めること」
何%が正解かより、あらかじめ決めて守ることの方が重要です。トレードのたびに感覚で変えると意味がありません。

損切りラインの決め方2パターン

① 固定%で設定する(初心者向け)

購入価格から一定の%を損切りラインにするシンプルな方法です。

例:損切り3%で設定

購入株価:1,000円 → 損切りライン:970円(−3%)

100株保有なら最大損失は −3,000円

② 直近の安値を参考にする(少し慣れてから)

チャートを見て「直近でここまで下げた」という安値を損切りラインにする方法です。その安値を下回ったら「相場が崩れた」と判断して撤退します。

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感情で動かないための準備

損切りが難しい最大の理由は「感情」です。「もう少し待てば戻るかも」という気持ちは誰にでも生まれます。これに負けないためには、注文を出す前に逆指値(OCO)で損切りを設定しておくことが一番効果的です。

あらかじめ設定しておけば、自分が判断しなくても自動で損切りが実行されます。

✅ 感情に負けないルール
「買う前に損切りラインを決め、OCO注文で設定してから買う」これを習慣にするだけで、大きな損失を防げます。
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実際に36トレードで検証してみた

ここからは、筆者が自分のFX取引で36トレードすべての「最大逆行」を記録して検証した結果です。最大逆行とは、そのトレードを持っているあいだに一番マイナス側に振れたところのこと。最終的にプラスで終わっても、途中で−20pips沈んでいれば最大逆行は−20pipsになります。

これを全件記録しておくと、「もし損切り幅を◯◯に置いていたらどうなったか」を後から計算できます。同じことは株でもできます。

損切り幅合計勝率切られる件数
−8pips−79.9pips27.8%26件
−12pips−60.1pips41.7%20件
−20pips−93.2pips52.8%12件
−24pips−55.4pips58.3%6件
−25pips−30.1pips61.1%4件
−30pips−39.9pips61.1%1件
実際(切らずに待った)−45.8pips61.1%—

このデータから分かったことが2つあります。

⚠️ ① 損切りを狭くしすぎると、むしろ悪化する
−8pipsまで詰めると−79.9pips、−20pipsでも−93.2pipsと、実際(−45.8pips)より悪くなりました。勝ったトレードですら、途中で平均10pips前後は沈んでから戻っているためです。浅い損切りは、本来勝てたはずのトレードを先に切ってしまいます。
⚠️ ② 「最適値」は時間とともに変わる
この表で一番マシなのは−25pipsですが、それでもマイナスです。損切り幅をどう動かしても、この期間はプラスにできませんでした。
さらに正直に書くと、この記事を最初に書いた時点(30トレード)では、−25pipsは「+57.0pips」でした。そこから6トレード足しただけで −30.1pips に変わっています。

「最適な損切り幅」は、サンプルが増えるたびにひっくり返ります。筆者の場合、わずか6トレードで結論が逆転しました。ネットで見かける「損切りは◯%が正解」という数字も、同じように少ないデータから出ている可能性があります。

ここから言えるのは、損切り幅の最適値を探すこと自体が、あまり意味を持たないということです。重要なのは幅そのものより、決めた幅を守れるかどうかでした。それが次の話につながります。

「切ると損する」は思い込みかもしれない

損切りができない人の多くは、「切る=損が確定する」と感じています。ただ、損切りラインをどこに置くかで、切ったときのコストはまったく変わります。

筆者のルールでは損切りラインを「買った値段そのもの」に置いています。この場合、ルールどおりに切ると損失はほとんど出ません。実際に6回ぶんを計算してみた結果です。

ケースルールどおり切った場合待った結果(実際)
1−2.0pips−24.6pips
2−2.1pips−28.6pips
3+0.7pips−25.0pips
4−2.5pips−26.2pips
5−5.7pips−15.3pips
6−0.5pips−21.7pips
合計−12.1pips−141.4pips

ルールどおり切っていれば−12.1pips、待った結果が−141.4pips。129pipsの差がつきました。しかも3番目のケースは、切っていればプラスで終わっていました。

✅ 損切りは「損を確定する行為」ではない
損切りラインを浅い位置に置いておけば、切る=ほぼ元の値段で逃げるだけです。損が大きくなるのは、切らずに待ったときのほう。「切ると損する」のではなく「切らないと損が育つ」が実際の形でした。

株でも同じです。買値のすぐ下に逆指値を置いておけば、切られても損失は小さい。問題は、損切りラインを遠くに置きすぎることと、置いたラインを無視して待ってしまうことです。

損切り幅を何円に置くかは、その銘柄が1日どれくらい動くかによって変わります。

まとめ

  • 損切りは「失敗」ではなく「リスク管理の実行」。プロほど損切りが速い。
  • 損切りしないと小さな損が致命的な損失になる。30%下落の回復には43%の上昇が必要。
  • 初心者の目安は−2〜3%。何%かより「決めて守る」ことが大切。
  • OCO注文で買う前に損切りを設定しておくと、感情に左右されない。
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