ポジションサイズとは「1回のトレードで何株買うか」のことです。決め方には順番があり、これを逆にすると必ずロットが膨らみます。
具体例で見てみます。口座残高50万円・許容損失率2%なら、1回で失っていいのは1万円。株価1,000円で損切りを3%(=30円)に置くなら、1万円 ÷ 30円 = 333株。単元株単位に切り捨てて300株が答えです。
このとき購入金額は30万円、損切りに当たったときの損失は9,000円で、許容した1万円に収まります。
「1,000円の株を500株買おう」と株数から先に決めると、損切り幅が後付けになります。すると2つのうちどちらかが起きます。
どちらも「1回の負けの大きさが、その場の都合で決まる」ということです。負けの大きさを先に固定するのがポジションサイズの目的です。
一般的には1トレードあたり資金の1〜2%が目安とされます。この考え方は2%ルールと呼ばれ、資金管理のもっとも基本的な型です。理由は、連敗しても口座が致命傷を負わないためです。
2%なら、10連敗しても資金の減少は約18%に収まります。一方10%に設定していると、10連敗で資金の約65%を失います。相場では連敗が普通に起きるので、1回あたりを小さく保つことが生き残る条件になります。
日本株は通常100株単位でしか買えません。そのため計算上の株数が100株を下回るケースがあります。
たとえば残高100万円・許容0.5%(=5,000円)で、株価2,000円・損切り10%(=200円)なら、計算上は25株。しかし100株でしか買えないため、実際の最大損失は2万円となり、許容額の4倍になります。
このツールはそうした場合に警告を表示します。損切り幅を狭くするか、より株価の低い銘柄を選ぶか、許容損失率を見直してください。
このツールは株数で計算しますが、ポジションサイズの決め方はFXでも先物でも同じです。「許容損失額 ÷ 1単位あたりの損失額」で数量を逆算する、という形は変わりません。変わるのは数える単位だけです。
| 数える単位 | 1単位あたりの損失額 | |
|---|---|---|
| 株式 | 株数(100株単位) | 損切り幅(円) |
| FX | 通貨数・ロット数 | 損切りpips × 1pipsの価値 |
| 先物 | 枚数 | 損切り幅 × 取引単位 |
口座10万円・許容損失率2%なら、1回で失っていいのは2,000円。損切りを20pipsに置く場合はこうなります。
⚠️ FXは必要証拠金という別の制約もあります。ポジションサイズで出した数量が証拠金に対して大きすぎると、損切りに届く前にロスカットされます。証拠金と維持率はFX計算ツールで確認してください。
株の単元株と同じで、FXにも最低取引単位(1,000通貨・1万通貨など業者による)があります。計算上の数量がその下限を割る場合は、損切り幅を広げるか、許容損失率を見直す必要があります。
現物取引では実行できません。株価の低い銘柄を選ぶか、損切り幅を広げて必要株数を減らしてください。なお信用取引なら保証金の約3.3倍まで取引できますが、損失も同じ倍率で拡大します。
銘柄の値動きの大きさによります。1日に2〜3%動く銘柄に1%の損切りを置くと、通常の値動きだけで切られてしまいます。その銘柄が1日にどれくらい動くかを確認してから決めてください。
これは上限です。これより少なく買うのは問題ありません。自信がない場面では減らす、という使い方が適切です。
1回のトレードで失う金額を口座資金の2%までに抑える、という資金管理の考え方です。2%なら10連敗しても資金の減少は約18%に収まりますが、10%にしていると10連敗で約65%を失います。1回を小さく保つことが生き残る条件です。
考え方は同じです。「許容損失額 ÷(損切りpips × 1pipsの価値)」で数量が出ます。口座10万円・許容2%(2,000円)・損切り20pipsなら、100円/pips ÷ 10円(1,000通貨あたり)=10,000通貨です。ただしFXは必要証拠金の制約もあるため、FX計算ツールで維持率も確認してください。
ポジションサイズの計算が意味を持ちません。「最大でもこれだけしか損しない」という前提が、損切り注文によって担保されているからです。OCO注文で利確とセットにして置いておくのが確実です。