FX実践記録②|78回中5回のミスで-11,118円になった話
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この記事が対象にしている期間

先に、どこからどこまでの話かをはっきりさせておきます。前回の記事(②)は8月第1週で終わっていて、そこから今回までに空白があります。

期間内容この記事で扱うか
〜2026年8月第1週累計78トレード・−11,118円前回の記事(②)
8月18日〜9月17日397トレード・−19,176円扱わない(ルール制定前)
9月17日〜9月18日旧ルール4トレード・−852円この記事
9月21日〜9月28日新ルール17トレード・+2,115円この記事(本題)
⚠️ 8月中旬から9月中旬の397トレードについて
この期間は明確なルールが無いまま裁量で打っていて、−19,176円負けています。記録の取り方も揃っていないため、この記事では分析対象にしていません。隠しているわけではなく、比較できる形で残っていないというのが正確なところです。ルールを作り直したのは、この負けがあったからです。

先に結果:2つの数字

この記事の本題は、9月21日から始めた新ルールでの17トレードです。

新ルール適用分(9/21〜9/28・17トレード)
+2,115円
+64.9pips / 14勝3敗(勝率82.4%)

ただし、同じ期間の口座全体はプラスではありません。

口座全体(8/29〜9/28・356トレード/約定照会より)
−23,350円
ルール適用分はこのうち17トレードだけ

なぜ「+2,115円」と「−23,350円」が並ぶのか

単純な話で、ルールに従って打った回数が、全体のごく一部だからです。356トレードのうちルールで取ったのは17。残りの339トレードは、ルールを作る前の裁量か、ルール外で触ったものです。

この記事で「13連勝」と書きますが、それは17トレードの中での話であって、口座が増えたという意味ではありません。ここを混ぜると自分で自分を誤解するので、分けて数えています。前回の記事で「円ではなくpipsで数え直したら別の絵が見えた」と書いたのと、同じ理由です。

📌 この記事で検証しているもの

「新しく作ったルールが機能しているか」だけです。口座全体の収支は、ルールの成績とは別に扱います。混ぜると、ルールが良いのか悪いのか永久に分かりません。

ルールを捨てて作り直した理由

9月17日から4トレードだけ、前のルール(固定25pips損切り)で打っています。結果は−852円・2勝2敗でした。

この4件自体は悪くありません。4件すべて逆指値で執行されていて、手で切っていないからです。それまでの「含み損を放置する」「利益を2pipsで手仕舞う」という癖は直っていました。

それでもルールを捨てたのは、5.7年ぶんの過去データで測り直した結果です。

項目旧ルール(固定25pips損切り)
プロフィットファクター1.05
最大ドローダウン740pips(25,174円)

PF 1.05は「ほぼトントン」です。問題は最大ドローダウンで、740pipsは私の口座残高を超えます。つまりこのルールは、期待値がほぼゼロなうえに、途中で退場する可能性があるということです。勝ち負け以前に成立していませんでした。

✅ 作り直した一番の変更点

損切りを「固定25pips」から「線ベース+足の終値で判定」に変えました。

移動平均などの線を損切りラインにして、ヒゲで割っても切らない。確定した足の終値が線を割ったときだけ切る、という形です。固定pipsだと相場のボラティリティを無視することになるので、そこをやめました。

13連勝した。でも強くなってはいなかった

新ルールで打ち始めてから、13連勝しました。14件目で初めて負けています。

連勝している最中、正直に言うと「ルールが効いている」と思っていました。ただ、1トレードずつ最大逆行(保有中にどこまで含み損になったか)を記録していたので、後から見返して考えが変わりました。

💡 最大逆行(MAE)とは
そのトレードを持っている間に、一番マイナス側に振れたところです。最終的にプラスで終わっても、途中で−20pips沈んでいれば最大逆行は−20pipsになります。損益だけ見ていると絶対に見えない数字です。

勝った14件のうち7件は −10pips以上沈んでいる

勝ったトレードの最大逆行を並べたものです。

最大逆行最終結果
−22.6pips+18.9pips
−21.2pips+2.5pips
−15.9pips+3.5pips
−15.2pips+0.5pips
−12.0pips+10.0pips
−11.7pips+20.0pips
−10.5pips+7.1pips

勝った14件のうち7件が、−10pips以上マイナスになってから勝ちに変わっています(最大逆行を計測できた13件中7件)。平均は−10.7pips、最悪は−22.6pipsでした。

これが意味するのは、こういうことです。

⚠️ 13連勝の正体

相場を当てていたのではなく、戻るまで待っていただけです。

もし早めに切っていれば、この7件は「小さい負け」になっていました。切らずに待ったから「小さい勝ち」になった。勝率を作っていたのは手法ではなく、含み損に耐えた時間でした。

勝ちは+9.19、負けは−21.27

17件を勝ち負けで分けて平均を取ると、形がはっきりします。

項目数字
勝ちトレード14件・合計 +128.7pips
負けトレード3件・合計 −63.8pips
平均の勝ち+9.19pips
平均の負け−21.27pips
プロフィットファクター2.017

1回の負けは、1回の勝ちの2.3倍あります。

待つという判断は、勝ちを大きくしません。実際、勝ちの平均は+9.19pipsで、そこまで大きくない。待って変わったのは負けの大きさのほうでした。線で切っていれば小さく済んだ負けが、待った結果−35.9pipsや−17.1pipsになっています。

損益分岐勝率は69.8%

この勝ち負けの大きさだと、トントンになる勝率が計算できます。

📐 損益分岐勝率の計算

平均の負け ÷(平均の勝ち + 平均の負け)
= 21.27 ÷(9.19 + 21.27)= 69.8%

項目数字
いまの勝率82.4%(14勝3敗)
トントンに必要な勝率69.8%
余裕12.6ポイント

勝率が70%を割った瞬間に赤字になります。

いまは82.4%なので上に乗っていますが、これは17件しか打っていない数字です。過去データで測った同じ手法の勝率は35%でした(線の終値で必ず切る前提)。実際の82.4%との差は、切らずに待っているぶんです。

つまり、いまの成績は「待てば戻る相場だった」ことに支えられている可能性があります。戻らない相場が続けば、勝率は70%を簡単に割ります。

−25pipsで切っていたらどうなっていたか

最大逆行を全件記録してあるので、「もし機械的な損切りを入れていたら」を後から計算できます。17件で試したものです。

損切り幅合計pips勝敗実際との差
−20pips+16.5pips12勝5敗−48.4pips
−22pips+37.9pips13勝4敗−27.0pips
−25pips+75.8pips14勝3敗+10.9pips
−30pips+70.8pips14勝3敗+5.9pips
−35pips+65.8pips14勝3敗+0.9pips
実際(待った)+64.9pips14勝3敗—

−25pipsに置いていたほうが、実際より+10.9pips良かったという結果です。理由ははっきりしています。

✅ なぜ−25pipsで勝ちが死なないのか

勝った14件で一番沈んだのが −22.6pips だからです。

14件の勝ちは全部、−22.6pips以内から戻ってきています。だから−25pipsに逆指値を置いても、勝ちトレードは1つも切られません。切られるのは負けだけで、最大の負け −35.9pips が −25pips に縮みます。

逆に−20pipsまで詰めると、−22.6pipsと−21.2pipsの勝ち2件が死んで、一気に悪化します。

⚠️ この計算の限界
負けのサンプルがまだ3件しかありません。「−25pipsで足りる」という線は、−22.6pips(勝ちの最深)と−35.9pips(最大の負け)の2点だけで引いたものです。次の負けが−60pipsで来たら前提が変わります。
ただし「勝ちは全部−22.6pips以内から戻っている」という事実そのものは、14件ぶんの裏付けがあります。

正直に書いておくこと

口座は増えていません

冒頭に書いたとおり、同じ期間の口座全体は−23,350円です。ルールで取った17件が+2,115円というだけで、トータルでは負けています。ルールの外で打った回数のほうが圧倒的に多いのが現状です。

17件は判断に足りません

勝率82.4%も、PF 2.017も、17件の数字です。特に負けが3件しかないので、「負けの平均−21.27pips」はほとんど何も言っていないに等しい。次の1件で簡単にひっくり返ります。

30件たまるまでは結論を出さないつもりです。見るのは損益ではなく、最大逆行の分布にします。勝ちがどこまで沈んでから戻るのかが分かれば、損切り幅は後から決められるからです。

通知は目安であって命令ではない

ルールの条件が揃ったらスマホに通知が飛ぶ仕組みを自分で作って運用しています。ただ通知どおりに切っていない回があります。「線を割った」という通知が出ても、戻りそうだと判断して持ち続けた回が8件ありました。

結果だけ言えば、通知どおりに毎回切っていた場合は−31.3pipsでした。無視したほうが良かったことになります。ただこれは戻る相場だったからで、再現性があるとは思っていません。この裁量が正しいかは、30件たまってから判断します。

ロットを固定していません

3,300通貨から3,700通貨のあいだで、場面によって変えています。本来はリスク管理として固定すべきところです。またルール上は建値±80pipsに保険の逆指値を置くことになっていますが、実際は30〜40pipsで置いています。80pipsは遠すぎると感じたためです。

まとめ

この記事(2026年9月17日〜28日・21トレード)

  • 新ルール17件は +2,115円/+64.9pips/14勝3敗。ただし口座全体は同じ期間で−23,350円。
  • 旧ルールは過去5.7年でPF 1.05・最大DD 740pips。口座残高を超えるため破棄した。
  • 損切りを固定25pipsから「線ベース+足の終値判定」に変更。ヒゲでは切らない。
  • 13連勝したが、勝った14件のうち7件は−10pips以上沈んでから勝ちに変わっていた。相場を当てたのではなく待っただけ。
  • 平均の勝ち+9.19pipsに対し、平均の負けは−21.27pips。負けのほうが2.3倍大きい。
  • 損益分岐勝率は69.8%。いまの82.4%は12.6ポイントしか余裕がない。
  • −25pipsで機械的に切っていたら+75.8pips(実際より+10.9pips良い)。勝ちの最深が−22.6pipsなので、勝ちは1つも死なない。
  • 負けのサンプルは3件のみ。30件たまるまで結論は出さない。

次回(④)は30件到達時点で書きます。見るのは損益ではなく、最大逆行の分布です。

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